アマリリス


疲れているせいか、よく転んでしまいます。
今日も勢いよく転び、右手の小指と中指を突き指してしまいました。
キーボードを打つ際に、頻繁に中指を使うことが分かりました。痛い。

マリリス /福島鉄平


少し前にサムライうさぎというマンガを週刊少年ジャンプで連載していた作家の短編集。
もう一つ「スイミング」という短編集も同時に出ていたようです。
表紙に目をひかれたのでこちらを読むことにしました。

サムライうさぎは連載していた時に、雑誌で最後の方だけ読んでいました。
最終回近くで、一話丸ごと使って主人公とその嫁の関係の話をしていて、
少年マンガらしくない、思い切った話の運びをする人だなあと思っていました。
私は少年ではなかったので、感動しましたけれど。

マリリスでも、人の関係性に重きを置いた作品ばかり収録されていました。

ヤングジャンプとはいえ載った当時には物議をかもしたであろう表題作「アマリリス」は
借金の方に女装バー(もっといかがわしいかもしれません)に売られてしまった少年と、同じサッカーチームのエースの友情のようなものが書かれています。
乱暴な言い方をすればショタBLです。

「ルチア・オンゾーネ、待つ」では孤児院に預けられた暴君の娘と幽霊の女の子がキスしますし、
「私と小百合」はクラスの苦手な男を女装してからかうひ弱な男の物語です。


でも決してイロモノというわけでもなく、収録裂くすべてとてもいい話でした。
エロティクスFとかで連載はじめないかな……。

サムライうさぎのときから絵が少し変わり、かなりデフォルメの効いたキャラクターになっています。
初めて見かけたときは、中村明日美子の絵をもっと丸くした感じだと思ったんですけれど、
読んでみると手塚治虫吾妻ひでおっぽさもあります。
くびれのない脚の書き方が最高です。ありがとう。

スイミングの方も近々読もうと思います。
サムライうさぎも読みたくなってきました。

ジャンプといえば、ヒーローアカデミアとワールドトリガーのヒットのおかげか
同じ作者のデビュー作が復刊しているみたいです。
でもハイキューの作者のデビュー作だけ音沙汰がないようなんですけど、やっぱり1話にクレームが入ったので難しいものがあるのでしょうか。
四ッ谷先輩本当に好きなので少し悲しいです。