本にだって雄と雌があります

本にだって雄と雌があります/小田雅久仁


前からタイトルが気になっていて、退院してすぐ文庫化されたことを知って買ったもの。
病気をしてから集中力がなく、読み終わるのにとても時間がかかりました。

おもしろかったです。
妙な本のタイトルと内容の説明ばかりかと思いきや、だんだんと深井家の歴史をつたう小説の体をなしてきて、最後は子孫代々続く壮大な物語になったような気がします。

出だしの小説大賞(でしたっけ?)のようなエキセントリックな初めからは想像できない、ちゃんとした小説でした。
すごいなー。



最近映画化で話題になっていて、ふと思ったんですけど、
アンドロイドは電気羊の夢を見るか」って、もしかして、生きてる人間はどこにもいなくなってしまった話なんでしょうか?