今年のうちに

扉は閉ざされたまま/石持浅海

最初から主人公が犯人とわかる、サスペンス調の話。予想外の結末にあっけにとられてしまいました。
文庫版解説の「いちゃもん」は、自分も気になったところですが解説でいわれたら逆に作者を擁護したくなる気持ちに。
三部作になってるらしいですね。それもまた、気になる。



嘘猫/浅暮三文

浅暮さんなんでひねくれた話かと思いきや、自伝風猫小説でした。
勝手に部屋に居着いた挙げ句、出産した猫の世話をする浅暮青年。感動しました。猫っていいよね。
浅暮三文は「実験小説 ぬ」が大好きでした。友人にあげてしまったのでまた読みたいなあ。


(今E-3クリアして、島風ドロップしました。持ってるけど嬉しい)


タイタンの妖女/カート・ヴォガネット・ジュニア

ずっと幼女だと思ってました。そして幼女も妖女も出てこないという。
めまぐるしく変わる展開で、道中面白く読んでいたのですが、結末がなんとも苦い。
誰も幸せになったように思えないのですが、でも面白いんですよね。



儚い羊たちの祝宴米澤穂信

確かに買って読んだはずなのに、本がどこにも見当たらない。タイトルうろ覚えで書きましたが多分あってると思う。
桁外れのお嬢様と、そのお付きの女の子の話が「バベルの会」で緩やかに繋がっている短編集。
「バベルの会」が読書サークルなので、そのサークルの合宿で殺人事件でも起こるのかと思いきや……。
米澤さん、もっと短編書いて欲しいです。


殺戮ゲームの館<下>/土橋真二郎

<上>を読んだので<下>も読まなきゃってね。
ミステリっぽい展開でミステリじゃないことのダメージがこんなに大きいとは……。
でもこれで巷を騒がす「人狼ゲーム」のルールがわかりました。



QEDシリーズ/高田崇史

「ホームズの真実」まで全て読みました。これで登場人物たちとお別れかと思うと寂しいですね。
でも初期のほうの作品は手元にないので、読み直そうかな。
「ホームズの真実」は「ベイカー街の問題」の補足+紫式部という内容で、少し薄く感じたのですが、(ページ数もね)
おまけでついてたパーフェクトガイドブックがお負けの域を超えた面白さでした。
余談ですが、最近高田先生が禁酒(ドクターストップ)されているので健康にお気をつけて欲しい。



こんなもんでしょうか。
あと山賊ダイアリーの続きやら、WET MOONの最終巻やら読みました。

あといま401ちゃんの台詞で気付いたんですが、晴嵐って「せいらん」と読むんですね。
ずっと「はるあらし」だと思ってました。それは今年産まれた馬の名前でした……。

では、よいお年を。



(2分割して書いたら前半が消えてしまいました。でも書き直さない)