脳Rギュル ふかふかベッドと少女ギゴク

脳Rギュル ふかふかヘッドと少女ギゴク (ガガガ文庫)

脳Rギュル ふかふかヘッドと少女ギゴク (ガガガ文庫)

脳Rギュル ふかふかベッドと少女ギゴク 佐藤大 (原作 夢野久作

夢野久作の原作をライトノベルにしたということで、
坂口安吾の小説を近未来に舞台を移して再構成したアニメのun-goみたいなものかと思っていたのですが、なんか違った。

原作という原作はなく、夢野久作の「人間レコード」という作品を独自の解釈でストーリーにした?もの?なんですかね?
夢野久作の本は全く読んだ事がなく、ドグラマグラを漫画版で読んだだけなのでいまいち理解していないですが。

固有名詞の漢字が廃止になった世界とかだったので、本文、台詞ともにカタカナまじりで非常に読みづらかったです。
脳髄レコード人間(脳R)が秘密裏に侵略している世界で、国民に存在を知られないように脳Rを処分する機関(ギュル)の男が主人公。
ヒロインは共振者と呼ばれる覚醒前の脳Rを発見出来る少女。
なんか色々あって脳Rを殺す話ですが、なんだかよく分かりませんが性的描写が非常に多くていやーな気持ちになりました。
ヒロインの共振も、脳Rに近づくと絶頂を迎えると言うもので、うーーーーーーーん。
結構ナチュラルに射精とかするんですが、別にそんなんラノベに求めていないというか、予想外で驚いたと言うか。

嫌いではない世界観なのですが、文字で読むのはすきじゃないかも。
漫画版もあるようなので、そちらは好みかもしれないです。エログロとかすきなので。

序盤に出てくる賭博のシーンはなかなか面白かったです。しかし、何の伏線でもなかったと言う……。
そういえば思わせぶりなシーンがそれなりに出てきますが、明確に伏線として回収されたものってほとんどなかったですね。