やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。　渡航

これだよこれ！こんな感じのひねくれた高校生活なら自分の過去を顧みたりする必要ねーんだよ！
と思ってたのですが、なまじイケメンなためにオタクグループにすら入れない主人公に共感してしまいました……。嫌な事件だったね……。
別にイケメンじゃないけど、ちょっとでも外見がオタク然としていないとはぶられてしまうのですよね。でも別にリア充と話す内容もなく、どっち着かずで結局ぼっち。よくある事ですよね！！！！

アニメで見ようと思っていたのですが、一話から盛大に見逃してしまったため一巻購入。
アニメは気がついた時にとびとびで見ていたのですが、尻上がりに面白くなってきています。ここ三話は毎週見てる。

タイトルから何か不穏なものを感じ敬遠していたのですが、めちゃくちゃ面白かった。
内容としてはひねくれぼっち主人公が無理矢理なぞの部活に入らされ、そこには学校一の美少女がいて〜みたいなよくありそうな話ではあったのですが、
主人公（ひいては作者）のひねくれ具合が度を超している事、文章、風景の切り取り方が美しいので非常に素晴らしいものになっていました。
いや、これラノベ？みたいな。

なんなの？渡航天才なの？

一番好きなシーンは、「その静かな空間にじーっと、壊れたラジオの放つような音がする。チャイムが鳴る前兆だ。」ってとこですね。
序盤！しかも本編とあんま関係ない！
でも、そういえばそんな音してたなー（しかもリア充は友達と話しているからそんな事気付いてないんだろうな……）とぐっと来ました。

あと登場人物もテンプレじみていて、
ひねくれた主人公、美人の天才少女（貧乳）、仲良くしてくれる天然キョロ充女子（巨乳）、でぶのオタク、男の娘、先生（巨乳）
……っていうかシュタゲ？シュタゲとほぼ一緒じゃない？

ザ・ラノベという感じの作品も、文章力（と作者のひねくれ加減）でこんなに面白く感じるものかと感心してしまいました。
泣きながら師と仰いで本一冊写経するレベル。

2巻買ってきます！