向日葵の咲かない夏

向日葵の咲かない夏 道尾秀介

え?あ、うん。って感じの読後感。
別の叙述もののネタバレを見てしまっていて、それを疑っていて素直に楽しめなかったです。
これじゃなかったので、多分なんとかの季節に君をなんとかすることってやつだと思う。
いずれ読むときまでにはネタバレについて忘れてしまいたいです。

この作品、ミステリだと思って読んでたんですけど、一人称で語る主人公の主観が結構心もとなくてですねー
こいつは事実を言っていないんじゃないか、なんか隠してるんじゃないか、
最後の最後で全部が綺麗にひっくり返るんじゃないか、
と、後半部分に期待して読んでいたのですが、いつまでたってもその気配はなく‥‥‥
そのまま最後まで突っ切ってしまいました。
まあ、ある程度の解決はするんですが。
序盤からS君が死んで蜘蛛に生まれ変わるんですが、そのあたりから××は××じゃないんじゃないかと疑いを持ちまして、(多分ほとんどの人がそうだと思いますが)
やっぱりそうだったね。という感じです。××だとは思いませんでしたが。

あと、被害者のS君だけずっとイニシャルなので何かあるのかと思いきや何もなかったです。
主人公の名字がSから始まるもので、実は主人公がS君だったとかさ。死人がすぐに生まれ変わる世界(主人公の中でのみ?)なのでそう言うのもありかと思いましたよ。
なぜイニシャルなのか‥‥‥


途中であれ、これ幻想小説だったのかな?ミステリと勘違いしてたのかな?と思いました。
すっきり解決を求めていたのでもやっとしてしまいました。

もう一回インシテミル読もう〜