お留守バンシー たったひとつの冴えたやり方

お留守バンシー 小河正岳

第十二回電撃小説大賞大賞作品!
まんだらけで見つけました。中に愛読者カードと、書店で配布してる表紙絵のポストカードが入っててびっくりしましたよ。やばいですね、まんだらけ

内容は、19世紀の妖怪屋敷でお留守番するバンシーって言う女の子の精霊?の話でした。
かわいかった。読みやすい文章でさくっと読めました。
キャラクターたちが個性豊かで魅力的で、誰一人としてキャラかぶりする気配がないのは素晴らしかったです。
が、ハルヒのときにも思ったのですがキャラクター紹介にページ数割き過ぎてメインのストーリーがボリューム不足と感じてしまいました。
受賞作だから何ともならないのだとは思いますが、巻を追うごとにちょこちょこ小出しになっている方が私は好きです。

私の価値観だとストーリー>キャラクターなんですよね。
ラノベはキャラメインですから、そこは考えを改めなければならないかも。



たったひとつの冴えたやり方 ジェイムズ・ディプトリー・ジュニア

まさか作者が女の方だったとは‥‥‥
訳者のあとがきが最大のどんでん返しでした。

これはタイトルだけ知っていて内容全然知らなかった作品なのですが
(もっとハードボイルド調の長編だと思ってました。銃持った青年が、「ふっ、これがたった一つの冴えたやり方だぜ‥‥‥」みたいなこというのかと)
表題作は女の子主人公で読みやすかったです。

同じ世界観の中編連作だったのですが、それぞれの作品の間に結構な時間が経っていて、
作者の頭すげーなと感心しました。頭いいんだろーなー。

軽い感じで始まったのでハッピーエンドかと思ったら結構重い話でした。
冷凍睡眠とか、夏への扉でも出てきたけど、結構SFの常識なんですかね。