独白するユニバーサル横メルカトル/ぴにおん!/ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!

独白するユニバーサル横メルカトル 平山夢明

厭な小説特集で、ブックスルーエに置いてありました。
かっこいいタイトルだと思って手にとりました。ユニバーサル横メルカトルは地図の種類らしいです。
短編集で、表題作は文字通り地図が独白する話。
一番好きなのはオペラントの肖像でした。
短編でSFをやるのは説明するページが少ないので大変だと思うのですが、説明分ばかりにならずに読みやすく、更にどんでん返しまでついていました。
描写が上手く文章ですが、五感に訴える気持ち悪さがありました。


ぴにおん! 樋口司

電撃以外も読もうと思ってかいました。
会話が多く、スラスラ読めました。これがラノベか‥‥‥
内容は、薄いような‥‥‥
主人公にハーレムを築かせる設定や、ジャンクパーツの下りはなかなか良かった。
でも超能力者の特徴、お前は駄目だ!


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! 田尾典丈

面白かった!
なんやかんやあってギャルゲと現実が混ざってしまう話でした。
最初の方は様々な女子にちやほやされるだけでつまらなかったですが、ゲーム通りにシナリオが進まなくなってからは続きが気になってしょうがなかったです。
作者さんはゲームのシナリオライターの方みたいで、目のつけどころが制作者ならで葉と思わせるところも多くありました。
終わりも綺麗にまとまっていて、王道の良作を久しぶりに読んだ気がする。