ここに死体を捨てないで下さい!

ここに死体を捨てないで下さい! 東川篤哉

面白そうだと思って買ってみたらシリーズ物の第五作目だったよ。
(裏表紙にちゃんと書いてあったよ。)
でも全然不都合なく読めました。


妹が過剰防衛で殺してしまった死体を片付ける姉と無理矢理手伝わされるそこらへんの男と、
おなじみ(らしい)鵜飼探偵のダブル主人公でした。
逃げる犯人と追う探偵の頭脳バトル的展開かと思いきや!
全体に漂うゆるーい空気!
しかもうっかり同じペンションに泊まり、そこでまた死体が出てきて謎が謎を呼ぶおどろおどろしい展開になるかと思いきや!
全体に漂うゆるーい空気!

もう!

初めて東川作品を読んだのですが、多分こういう作風の方なんでしょうね。
主要な登場人物はどこかしらボケてるし、推理も間違うし。
物語が進むのが遅くてやきもきしてしまいました。

しかし後半で両方の主人公の推理が交差し合うところからは面白くて一気に読み終わりました。
トリックも申し分なかったです。
随所にちりばめられるギャグも、実は伏線だったり、ミスリードだったりと芸が細かかった。