マジックバーでは謎解きを 〜摩耶新二とやさしい嘘〜
マジックバーでは謎解きを ~麻耶新二と優しい嘘~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 光野鈴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/02/25
- メディア: 文庫
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面白かった!
まさかラストでああなるとは!
タイトルを目にした時点で主人公の名前が、マジシャンのアナグラムだというのはすぐに気付いたのですが。まさかねー。見事に引っかかりました。
暗号も練られていましたし(解けなかった)、ひとつひとつの話も違和感なくおもしろかったです。
真剣な話の合間にはさまれる気の抜けるようなやりとりがいい味を出してます。塔、死神、恋人、星のところは電車の中なのに吹き出してしまいました。
ただ短編連作という形にしては、話数が少なくて寂しかったです。メインがらみ以外の、ふしぎなお客様話は二話しかありませんでした。
光野先生がブログでおっしゃってましたが、今回は短くまとめようとしたらしく、あとがきもまさかの半ページ。
事情はあるのでしょうが、もうちょっと読んでいたかった作品です。
未成年の飲酒の危険性を解いたり、火を使うマジックは細心の注意を払っていたり、なにかと作者のやさしさと真面目さがにじみ出る作品でした。
続きが楽しみです。