ボトルネック

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック 米澤穂信

インシテミルが面白かったので、かるーーーい気持ちで読みはじめました。
いや、読み始めから第四章までかるーーーーい気持ちでした。

おい!終章!
ライトな青春ものから急転直下、あまり希望を持たせないまま読者に最後を委ねやがって!
落ち込みすぎてすぐに二周目に入りました。


主人公は好きだった人を弔う為に東尋坊(金沢にある崖)に来て意識を失います。
そこで起きるとジャスコの前に移動していて、不思議に思って家に帰ると見知らぬ女の人がいます。
色々話し合い、女の人は主人公の産まれなかった(死産で流れた)姉なのでは、という考えに至ります。
そして、その世界では姉のおかげで主人公の世界では上手く行っていなかったことが悉く上手く行っているのでした。

って感じなんですが。
まあ、俺が変われば世界は変わる! 頑張ろう!みたいなさ、そう言う終わり方すると思うじゃないすか。
しないんですね〜

ラストについて色々考えることもあるのですが、もうちょっとまとめてからまた書きますね。
この小説、面白かったので写して小説書く練習に使ってみようかなと思っているところ。

米澤穂信氷菓のアニメ化で名前を把握したのですが(それまでこのミスとかで選ばれてても知らない新人だと思ってた)めちゃくちゃいい人ですね!
折れた竜骨も近々文庫化するようで、楽しみにしています。
ファンタジーとミステリの融合は、始めにラノベを書こうとして試みた(そして挫折した)ことなので、プロの手腕をフルスイングで受けたいです。
謎解きはディナーの後での作者も確か魔法とミステリみたいの書いてましたよね。文庫化するのでしょうか、調べてみます。