殺人鬼フジコの衝動

殺人鬼フジコの衝動 真梨幸子

タイトル素敵ですね。
よく本屋で平積みになっているのを見かけていたし、電車の中にも広告出ていたので
よっぽど面白いんだろうと思って買いました。

ちなみに帰りの新幹線の中で読んでたのですが、食べてたサバ寿司にあたって吐く→読む→更に気持ち悪くなって吐く、の繰り返しでした。
そのときの体調も相まって、星一つ!!!!!!
★☆☆☆☆

叙述モノだったんですけど、一人の女の人が殺人鬼になって逮捕されるまで?の描写が延々400ページくらい続いていて、飽きました。
なんか丁寧に心象描写しているようで、急に場面がぶっ飛んだりして、(吐きながらじゃ)付いていけなかったです!
あと気持ち悪いときに人体をバラバラにする描写はきつかったです!

まあ、なんというか本文部分がありきたりでしたね。
親が家族全員殺して、絶対にそんな風にならないって思ってたのに自分もそうなってしまって。

この小説は、作中作の形をとっていて、あとがきパートが重要なんですけど、
やっぱ「騙し」の部分も面白くないと叙述トリックとして楽しめないなーと思いました。


もう「最後の一行に戦慄する!」系の煽りには心惹かれない!
これ、大きく期待してなかったらそれなりに面白かったと思います。
あとこのひと、メフィスト作家なんですね。知らなかった。