人のセックスを笑うな

なんかの賞を取った時、山崎ナオコーラって変な名前だな、と思いました。

絶賛されていたので何度も読もうとしましたが、結局今日になってしまいました。


私は、あまり好きではありませんでした。

元々恋愛ものが好きではないのが原因でしょう。

いろんなところで言われているように、言葉のセンスはいいですね。
でもなんか、センスを押し出しすぎていて、こっちが気恥ずかしくなる事もありました。

主人公の男の子が美術系の専門学生で、
そういう系の人の、端から見れば少し恥ずかしいような、青臭いような、そんな感じが漂ってくる文章でした。
その後ろに作者本人も透けるような気がしていたたまれなくなりました。

そこが絶賛される要員なのだと思いますが、私には合わなかった。


私自身、似たような専門学校の出身で、独特の言語センスだと思っている物を使ってドヤ顔したりしていた時期があったというか、、現在も引きずっているので、、
そこを改めて意識してしまって、布団に顔埋めて足ばたばたさせたくなる衝動に駆られました。


そこまで思わせられるのも、作者の凄さなんでしょうが、好きではなかったです。


読んでいて、川上未映子の「わたくし率イン歯ー、または世界」(タイトルの記憶が怪しくてググったら合ってました。やった)
を思い出していたら、後半に入っている短編が歯医者の話で驚きました。


川上未映子は好きです。何かおかしい人みたいな気がする。


高橋源一郎の解説が面白かった。